コーチング能力の核
以下に示すのは国際コーチング認定を取得し、国際コーチング・コミュニティ(ICC)会員になるために、コーチが実証しなくてはならない鍵となる能力です。これらはまたコーチが専門のコーチングの仕事の現場で常に実践するスキルでもあります。
<概要>
- ICCによる倫理のガイドラインとICCから公開された基準を理解し、従うこと。
- 「クライアントの問題は何か」と「クライアントは問題をどのように表現しているか」を明確に区別すること。
- クライアントに現在彼らが持っているよりも多い選択肢をいつも与えるようにすること。
<知識>
- コーチングのバックグラウンド。
- コーチングという職種をカウンセリング、セラピー、トレーニング、コンサルティングの職種と区別するものは何か。
- コーチングの専門用語に精通すること。
- テストの基準は、プロセスと結果の両方である。
<関係>
- クライアントと尊敬と信頼の関係を築くこと。
- コーチングをするにあたり、クライアントがコーチングのプロセス及びそのプロセスで行うことを同意した作業に責任をもつようにすること。
- クライアントと対等で相乗効果のあるパート−ナーシップを創ること。
<傾聴>
- コーチングのプロセスの間完全にそこにいて、注意を払い、クライアントの自己表現に耳を傾け、サポートし、コーチのではなく、クライアントの課題に焦点を合わせる。
- 自分の直観を働かせ、注意を払う。
<自己管理>
- 自分自身の視点を保ち、クライアントの感情に巻き 込まれないこと。
- クライアントの様々なメッセージを評価し識別すること。
- クライアントの非言語の信号に敏感に注意を向け、キャリブレートすること。
<探査と質問>
- クライアントが現状を詳しく明瞭にする援助をする。
- 発見と行動を引き起こすパワフルな質問をする。
- 明確で明瞭なフィードバックを提供する。
- 様々に異なる見方を用い、クライアントの体験をリフレームし明確にする。
- クライアントの深まっていく自己への気づきをサポートする。
- クライアントの考え、感情、行動の間の不一致にクライアントが気づくようにする。
<フィードバック>
- クライアントに強みの領域を示し、彼らのリソースを引き出し、サポートする。
- 制限している習慣がどこにあるかをクライアントに示し、彼らが望む変化をサポートする。
- クライアントの成功を祝う。
<ゴール、価値観と信念>
- クライアントに制限を加えている信念をクライアントが克服するようにワークする。
- クライアントの価値観を探索し、クライアントが自分の価値観に気づくようにする。
- コーチ自身の価値観を押し付けない。
- クライアントが自分のゴールを明確にするようにワークし、クライアントが彼らの価値観と一致しているかをチェックする。
- クライアントをゴールに向かって導くような行動を明確に要請する。
<行動計画とタスクをデザインする>
- クライアントのために継続的な学びの機会を創案する。
- クライアントにチャレンジを課し、ゴールに向かわせるような適切な作業を与える。
- クライアントが目標期日のある、適切かつ計測可能な行動計画を開発できるように援助す る。
- 自分で認識している限界を超えさせるようなチャレンジをクライアントに提供する。
- お互いに同意した作業や行動に対してクライアントに責任を持たせる。